ラマザン(断食月)中のご旅行について
このラマザン時期にトルコを旅するのは、イスラムの世界の独特な雰囲気を覗き見ることもでき、とっても素敵な経験になる事でしょう。
もちろん、交通機関は混乱しますし、断食中の殺気立った運転手の運転する車では多少、快適さも損なわれるかもしれませんが、世俗国家であるトルコでは、レストランも開いていますし、我がMTIツアーと供に旅する旅行者の皆様は何ら不便を感じる事はないでしょう。ただ、大都市や観光地を離れてしまうと多少違和感を覚えるかもしれません。旅する貴方はイスラム教徒ではありませんし、断食をする必要はありませんが、断食中の地元の人に対する敬意はどうか忘れないでください。簡単な事です。例えば、ガムをクチャクチャやりながら歩き回ったり、おおっぴらに路上や乗り物の中などの公共の場所で飲食したり、とそう言った振る舞いは遠慮する事です。
トルコの人口の99%はイスラム教徒であるため、トルコにとってイスラム暦の9月、ラマザンは重要な月にあたり、1ヶ月弱日の出から日没まで多くの人が断食をします。
ラマダンとそれに続くシェケルバイラム(砂糖祭り)はイスラム教徒がほとんどをなすトルコではとっても大切な祝祭日です。家族や親戚友人達との絆を確認する心温まる日々であり、またある意味空腹や禁煙からくる殺気立った独特な雰囲気の日々でもあります。
断食と言っても(当然ですが)期間中ずっと食物を食べないのではなく、毎日、夜明けから日没までの時間、一切の食物と飲み物を絶つのです。口に何も入れない、と言う意味ではタバコも吸いませんし、歯磨きも夜明け前に済ませます。
そして日没を知らせるエザーン(日に5回のお祈りの時間を知らせるモスクからの放送)を聞くと同時に、日中の鬱憤を振り払うかの様にめくるめく豪華な食事をお腹一杯堪能するのです。
ラマザン中には、ラマザン特有の食べ物も多く出回ります。
ラマザン中、なんと言っても欠かせないのはラマザン特製エキメキ(トルコのパン)とターンエキメキ(ゴマペースト入りパイ)。普段売られているエキメキは塩と小麦粉だけで作られますが、ラマダン特製のエキメキは卵入りのモチっとしたピザ生地の様なパンです。ターンエキメキも少し甘くて腹持ちの良い滋養のあるパンです。ラマザン中は食事の時間が夜に限られているので、短時間でこの「滋養のある」食べ物を摂ろうと躍起になるのです。
また、空腹の時の人の頭には何故か甘い食べ物が浮かんでくるものです。お酒を飲む人もラマザン中は飲まない人がほとんどですので、この断酒中の人も、やはり糖分を欲するものの様です。と、言う訳で夕食を締めくくるデザートには甘い甘いお菓子が出てくる事になります。それを砂糖たっぷりのチャイやコーヒーと供に頂きますので、血中糖度はいきなり上昇し、まるで酔っ払ったかの様な興奮状態に陥ります。音楽も流れ始めれば、手に手をとって飲めや(もちろんチャイをですが)歌えやの大騒ぎ。ラマザン中の楽しい風景のひとつです。

























